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止まらない、止められない、エディー・イングランドの快進撃。ジェイミー・ジャパンは後に続けるか

オールブラックスを射程圏内に。日本はジョセフHC下、ステップアップが求められる時

日本ラグビーへ、温かくも厳しいアドバイス

写真:斉藤健仁

 そんなジョーンズHCは、7月、東京に戻って「日本のラグビーのために何かできればということはいつも思っている」と、今年もコーチ向けのクリニックを行った。エディー・ジャパン時代に日本代表としてプレーしていた選手が何人か出席しており、ジョーンズHCも

「かつて選手として指導していた人がコーチになっている。新しい世代のコーチが出てきている」と驚いた様子を見せていた。

 現在の日本代表にアドバイスをするとしたら? という質問に対して、ジョーンズHCは、

「ジェイミー(・ジョセフ日本代表HC)にとっては難しいと思いますが、厳しいセレクションの判断をしていかなくてはいけません。時間というのは本当に早く過ぎてしまう。ワールドカップまであと2年です。2019年W杯のスコッドの形はどうなりそうか、近々固めないといけないでしょう。最終的なものにする必要はないですが、セレクションするということは計画を立てるということ。鉄則として、結果を出すために、ワールドカップ時(の先発15人の総キャップ)には少なくとも600キャップが必要です」

 と、以前からの持論を繰り返した。

 また1年半ぶりに日本に復帰したFB五郎丸歩(ヤマハ発動機)に対しても、今後、再び日本代表に選ばれるか? と聞かれ「彼次第だと思います。彼がまたハードワークを十分していくか。彼は十分にいい選手なので、あとはどれだけ意欲を持ってやっていくか」とエールを送った。

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斉藤 健仁

さいとう けんじ

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365 」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。


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